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【事例紹介】WEB漫画家カメントツさん「普段着として自分が着たいTシャツ」

STEERS(ステアーズ)を活用していただいたユーザーの事例を紹介する本企画。第3回目は、オモコロをはじめ、ゲッサンリイドカフェでの連載など、実体験をもとにしたルポ漫画が大人気。ナゾの仮面がトレードマークのWEB漫画家カメントツさんが登場! 

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出典: 【カメントツのルポ漫画地獄】ヒプノセラピーに行ってきた編 | オモコロ

カメントツ 1986年生まれ。芸能プロダクションのデザイン担当、カメラマン、雑貨デザイナーなど数々の職種を経験。その後、脱サラして漫画家に。2015年よりWEBマガジンのオモコロでデビュー。体当たり取材を得意とするナゾの仮面漫画家として人気を集め、今年4月より出版社の紙媒体でも連載がスタート。

ステアーズで制作してくれたTシャツのことはもちろん、多忙を極める私生活、これからプロを目指す漫画家志望へのアドバイスまでたっぷりお話をうかがいました。

同じキャラクターが多メディアで活躍

ーーWEBメディアにはじまり、最近では出版社の仕事まで大活躍ですね。

今いくつかのWEBメディアや出版社で連載をしているのですが、全部同じキャラクターなんです。結果的には週間連載みたいになっちゃいました。ありがたいことに忙しくさせていただいてるなか、どんどん仕事の依頼が増えていますね……1年前の貧乏で仕事のなかった状態ではまったく考えられない事態です。ヒマをしていたあの頃の自分に仕事をわけてあげたい。

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ようやく漫画家になれたと実感

紙の仕事をやってみると、読者の反応が全然わからないので不安。そういった面では、WEBは反応が瞬時に伝わってきます。それによってへこむこともあるので、良いところでもあり悪いところでもありますけど。

うれしかったのが、「カメントツ先生に励ましのお便りを!」とか「あとがき」を載せてもらえたことですね。「漫画雑誌あるある」の文言としてパロディー的に使っていた言葉だったので。

それに、デビュー前はこちらから挨拶しても無視されていた編集さんに、このあいだ出版社に行ったとき「先生〜!お疲れさまです〜」って挨拶してもらえたんですよね。ボクみたいな人間がていねいに挨拶してもらえることに驚いています(笑)。何者でもなかった自分が社会のなかに組み込んでもらえたんだなと……しみじみ思います。

出版社の仕事も増えましたが、これからもWEBの仕事は続けていきますし、「WEB漫画家」という肩書きをずっと使っていきたいと思っています。

取材で本音を引き出すなら相手をびっくりさせよう

ーーカメントツさんと言えば実体験をもとにしたルポが人気です。取材するときに何か気をつけていることはありますか?

まず相手が普段こんなことを聞かれているだろうな、何度も聞かれているだろうな、という質問を想像する。たとえば長生きしているおばあちゃんに「長寿の秘訣は!?」みたいな。それよりもあらかじめその人のことをちゃんと勉強して、一歩踏み込んだ質問をするようにしています。すでに用意されている答えだと寂しいですからね。

多分、基本的な質問を飛ばしたり突っ込みすぎたりすると相手には失礼なんだろうけど、むしろびっくりさせるくらいのほうが本音が出ると思います。

仮面の奥……知られざる素顔に迫る!

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ーーそれでは私生活をうかがいます。普段はどんな生活を過ごしていますか?

生活……そうですね……。

まず漫画というものは魔力で作るんですね。魔力を高めるための修行や行いは毎日かかさないように心がけています。朝一番に飲むヤギの生き血が最も効果的だと言われていますが、それだけだと闇のパワーに偏ってしまうので守護妖精への祈りで聖なるパワーも充填することが良い漫画を描く秘訣だと思います。

ーーウソは、やめてください。

すみません、生活に関してはインタビューのたびに聞かれる質問なのでふざけました。漫画ずっと描いてます。描いてないときはずっと読んでます。漫画漬けですよ。

いまは多分ワーカホリック状態。働いていないと落ち着かない。ライターのヨッピーさんには「このままだと鬱病になるよ」と注意されますが、ヒマで稼げなかった時代が長かったのでその反動かもしれません。精神的には現在のほうが安定してます。

やることがないと、いろいろと考えすぎちゃうので。

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ーー忙しいなかで時間を作る工夫はしていますか?

最近は服装を変えました。無地のTシャツに黒パンツ。同じような洋服ばっかりです。特に靴下はすべて黒でそろえています。洗濯した後、どれをチョイスしてもOK。選ぶ手間が省けます。

ーー他媒体のプロフィールに「モテたくて漫画家を目指した」などと書かれていますが、以前より知名度のあがった現在はどうですか?

それが、まったくモテませんね。そもそも仮面で活動しているボクに惹かれる女のコがいるとしたら仮面フェチですからね。そうなると、仮面で出会い、仮面デート、仮面キッス、仮面同棲で行き着く先が仮面夫婦ですからね。それにモテたとして付き合っても普段から仮面をかぶっていなければ欲情してもらえないという生活が続きそうなので、漫画家でモテるのはあきらめました。

実録!ステアーズでTシャツを作ってみました

ーー今回ステアーズを選んでくださったのはなぜですか?

まずは多色刷りができること。グラフィックにおいて重要な部分です。それに利益率も高いし、WEBサイトでの受注販売だから在庫を抱えなくて済む。

あとはサイトの見た目。Tシャツというセンスで勝負する場なのに、そこがダサいとやる気がなくなる。ステアーズはいまっぽい感じだし、Tシャツを全面に出してくれるところがいいですね。……こんな感じでよろしいでしょうか(笑)。

ーーありがとうございます。逆に、改善してほしいところはありますか?

制作者に割引とか、10枚売れたら1枚プレゼントみたいな特典があったほうが、サービスを利用しやすいと思いました。

あと、ボクの読者層って学生さんが多いんです。クレジットカード決済ができなくて買えなかった、というメッセージがたくさんきてまして。もう少し簡単にコンビニ決済ができるようになれば、学生さんも利用しやすくなるんじゃないかな。

デザインの部分では、ボディの生地も選びたい。もう少し厚手のものがあればいいなと思います。ボク、乳首がツーンと勃っちゃうタイプなので、ちょっとした刺激で浮いちゃうかも。その対策として、ちゃんと胸元に絵柄を入れておきました。

そんなわけで今回、制作したTシャツがコチラ! f:id:fujiiatsutoshi0808:20160620163554p:plain

steers.jp

普段着として自分が着たいTシャツ

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ーーデザインでこだわったのはどんな点ですか?

じつはあまりグッズっぽくしたくなかったんです。カメントツを知らない人がパッと見ても、普段着として違和感ないグラフィック。というか、ボクが着たいTシャツです。

ステアーズは色数の制限がなく、そのままイラストのデータを入稿できるので水彩画っぽいデザインを取り入れてみました。

六芒星なのは、もともと漫画の悪魔くん遊☆戯☆王が好きだから。それに、潜入ルポに通じるところではムーとかフリーメイソンみたいなサブカルチャーに興味があるので、ちょっと怪しい雰囲気も漂わせています。

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昔から洋服作りに興味があった

ーーもともとTシャツを作ることに興味があったのですか?

じつは……作っていました。友達のマー君と一緒に。シルクスクリーンというハンコみたいなプリントの方法があって部屋中にTシャツを広げて何十枚も刷ったんですが全然売れませんでしたね(泣)。カメントツを名乗る前の話です。

洋服は着る人の見た目とかアイデンティティに関わることだから、そこに入りこむことの難しさを痛感しました。

とはいえ、やっぱり夢がありますよね。流行るとみんな着てくれますし、街を歩いている人が自分のTシャツを使ってくれていたらうれしいと思う。街を原稿用紙代わりに自分の絵で彩るみたいな感覚ですね。

漫画家もファッションに食い込みたい

たとえばミュージシャンって、みんな洋服もやるじゃないですか。表現のひとつとして。でも漫画家だと、せっかく絵が得意なのにあんまりやらない。なぜだろう。

でもモロにグッズな感じだと、ぶっちゃけイベント以外では着にくい。ですので、グラフィックデザイナーさんとかにも協力してもらって、ボクたちのイラストを仕上げてもらう。そんな流れができたらうれしいですね。

プロを目指す漫画家志望の人たちへ

ーーステアーズを利用しているユーザーには、イラストレーターや漫画家志望など、これからプロを目指す人たちもいます。何かアドバイスをお願いします。

ボク漫画家歴は1年半ぐらいなんですよね。その分、デビュー前はいろんな職業を経験してきました。

もしも出版社やどこかに持ち込んでも結果が出ていない場合、じつは漫画だけに没頭しすぎて、逆にデビューから遠回りになっているのかもしれません。

最近ありがたいことにデビュー前の漫画家志望の方の相談を受ける機会があったのですが、なかなかデビューできない人の特徴としてストーリーが自己と解離しすぎていることが多いような気がします。経験してないことを描くのってすごく難しいと思うんですよね。

ーーではどうしたらいいのでしょう?

漫画とぜんぜん関係のない特殊な職についてみたりするのがいいんじゃないかなぁ……漫画のネタ作りのための潜入取材だと思えば仕事も楽しくなるかもしれませんしね。もちろん、つらいことのほうが多いと思います。でもそのときの感情とか経験を漫画に落とし込んで出力してみれば、どこかの誰かに刺さるかもしれません。

いまは発信の方法もひとつじゃありません。インターネットや同人誌などいくらでもあります。いろんな場所に行ってみて、いろんな体験をしてみてください。

こういうことを言うと「体験の外を描くのが漫画でしょ?」とか「戦争に行ってないと戦争漫画かけないの?」みたいに返す人がけっこういます。

でも実際に戦争に行った人が一番戦争に詳しいのは当たり前だろ!って思うんですよ。それを埋めるための取材ですからね。

それに案外おもしろいことは自分の身の回りに落っこちているので、ちゃんと普段から意識していることが大切だと思います。本当に見つからなければ見つかりそうな場所に実際に行くこと。

あとは魔力を溜めるためにヤギの生き血を飲むことですかね……。

steers.jp