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インスタグラマー・やすだちひろさん「夢という言葉のパワーを被災地に届けたかった」

STEERS(ステアーズ)の活用事例を紹介する本企画。第6回目は、いま人気のインスタグラマーとして国内外から注目を集めるアパレルデザイナーのやすだちひろさん。

原宿ストリートシーンのアイコン的な存在でもあるが、今年5月に病気を理由に突然の活動休止を発表。そのさなか、熊本地震の被災者に向けてステアーズでチャリティTシャツを制作。Tシャツに込めた想いとは。

そして約1カ月半の休養期間を経て復活を遂げた彼女。気になるファッションのことから今後の活動までロングインタビュー。

やすだちひろ ファッションデザイナー/モデル。アルバイトのショップスタッフからバイヤー、デザイナーに抜擢。自身が発信するインスタグラムなどのSNSが話題となり、ファッション雑誌やTVにも多数出演するなど、原宿ストリートシーンで絶大な人気を誇る。約1カ月半の活動休止を経て、現在はフリーとして活動を再開。

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原宿のファッションアイコン的な人気デザイナー

ーーやすださんがアパレル業界を目指した経緯やデザイナーとしてのこだわりを教えください。

いまとなっては原宿系ファッションの世界に飛び込んだんですけど、じつは元々スポーツ少女でした。バスケが大好きで、プロを目指していたぐらい。小学校からいろいろなスポーツをはじめて、中学・高校ではバスケ部のキャプテン。大学もスポーツ科で強豪にはいりました。

運動神経には自信があったんですけど……大学のバスケ部には全国からすごい人たちが集まっています。レベルの違いに愕然。好きだったスポーツの世界で挫折して悩んだ結果、自主退学しました。

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体型の悩みを抱える女のコにオシャレの楽しさを伝えたい

完全に目標を見失っていたとき、ちょうどファッションの世界に出会ったんです。雑誌で青文字系(編注※いわゆる原宿系の女性ファッション)を知って、わたしもオシャレをしてみたいと思いました。新しい興味の先が見つかって地元の兵庫県・神戸で半年ぐらいショップスタッフをやってから東京で勝負してみたくて3年前に上京。ファッションの聖地・原宿のSPINNSというお店で働きはじめました。とはいえ、スポーツで鍛えた筋肉がなかなか落ちなくて……。肌を出すのもいやでした。とにかく体型にコンプレックスがありましたね。

ショップスタッフを経験した後にバイヤー、そしてデザイナーに抜擢してもらえてオリジナルブランドを作っていました。こだわりとしては細かいディテールがどうこうよりもシルエットを重視。わたしと同じような体型の悩みを抱えている女のコたちに、少しでも華奢に見える着こなしを提案したいと思って。

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FASHION CHECK!! 古着のニットキャップ(購入店:ZOZOTOWN)、SPINNSのTシャツ(購入店:SPINNS)、keisuke yonedaのスカート(購入店:Connecter)、mumokutekiのソックス(購入店:mumokuteki 柏の葉店)、ドクターマーチンのブーツ(購入店:フラミンゴ 原宿店)

普段からあまりタイトになりすぎないように、ビッグシルエットのコーディネートを意識しています。着こなしでオシャレに見せるコツとしては、ハズシを入れること。たとえばシックなデザインの洋服にもあえてスニーカーとかカジュアルなアイテムを取り入れてみると、こなれた雰囲気を演出できますよ。

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突然の活動休止。休養を経て6月半ばからフリーで再開

ーー先月から活動を再開されました。いまの気持ちと今後どんな動きをしていきますか?

活動休止になる少し前、SNSのフォロワーが急激に増えて、イベントにもたくさんの人が来てくれるようになりました。でも実はその急激な変化によって、自分のなかに黒い部分が生まれていたのも事実です。具体的には、ほかの人たちと話していても「わたしのほうがお客さんを呼べる」とか「かわいさでは勝てないけど他では私のほうが……」などと心のどこかでうっすらと思ってしまっていたこと。無意識に誰かと比べたりしていました。

ちょうどそんなとき、病気になってしまったんです。

まだこれからというタイミングにも関わらず、兵庫の実家に戻るしかありませんでした。悔しかったです。いっぱい泣いて。でも考える時間だけはたくさんあった。そこで冷静になって気付いたんです。そうじゃないんだと。自分らしくいることが重要だなって。幸い大事には至らず、1カ月半の活動休止で済みました。いまではあのときの自分にとって病気になることも必要だったのかなと思えるまでになりました。

そこから自分がどう変わったのか、現在のわたしの気持ちをありのままに発信したいと考えています。いま実は、仲間たちと自主制作でZINE(少数部数の冊子)を作っていて、写真のセレクトから文章を書くことまですべて自分たちで頑張っているところです。

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自分から発信できる場所をもらえたことがうれしい

ーー活動復帰と同時にモデルプレスTVで毎週木曜にレギュラー企画も決まりました。SNSや雑誌とは違う動画をやってみていかがですか?

そうですね。そもそもわたしの場合、モデルではなくデザイナーなんです。たまたまSNSで知ってくれている人が増えたというだけで。ですので、モデルさんに交じってわたしから発信させてもらえる場所をいただけたことがすごくうれしいです。動画なのでSNSよりもリアルに伝えられます。

その反面、難しさも感じていて。これまでは雑誌のインタビューで話したことなども編集部やライターさんが記事としてうまくまとめてくれていたのですが、テレビや動画となれば、その場ですぐにわかりやすく伝えられないといけない。頭では整理できていたことでも、意外と自分の言葉として出てこなかったりするんですね。普段から気持ちを言葉にしていないといけないなと感じています。

被災地に向けたチャリティTシャツを制作

ーーステアーズで被災地の熊本に向けたチャリティTシャツを作っていただきました。どんな想いでしたか?

今回の活動は、わたしたちクリエイターが、インスタグラマーとして何をできるのか考えておこなったプロジェクト。実は、ひとりのファンのコからの呼びかけからはじまったチャリティなんです。募金や寄付、物資を送るとか、支援のやりかたは色々あると思うんですけど、普通の人にとっては手を出しにくいというか。なかなか行動できない気がします。

2016年4月に熊本を襲った大地震。それを受けインスタグラマーのメディア事業を手がけるハッシュタグトーキョーがチャリティプロジェクトを企画。いま人気のインスタグラマーたちが集い、それぞれがステアーズでTシャツを制作。収益金のすべてを寄付する活動をおこなっている。発売されたTシャツの一覧はコチラ

でも「Tシャツを買う」という行動だったら、若いコたちでも気軽にできる。そこで洋服のデザイナーとして力になりたいと考えました。

わたし自身がパワーをもらっている言葉「夢」をのせて

いざやろうとデザインを考えはじめたものの、わたし自身は実際に熊本にいったこともなく、テレビで見ているだけの存在でしたので。被災地の方に向けてどんな言葉をかければいいのか、なかなかしっくりこなかったんです……。それでも自分なりに何か元気を与えたいと考えたとき、「」って言葉が浮かんできたんです。これは、わたし自身が一番パワーをもらっているなと感じる言葉。

たとえば去年、SPINNSでバイヤーになる直前の話。本当は夢を諦めて、アパレルの仕事自体をやめようと思っていたんです。兵庫から上京してきて、とにかく東京は物価が高く、家賃を払うのさえ精一杯でした。居酒屋とか3つぐらいのアルバイトを掛け持ちして、挙げ句の果てに体調を崩したり。

そのときの心境、バイヤーやデザイナーをやりたいという夢をブログとかSNSに書き綴っていたんです。そうしたらSPINNSの上司が見てくれていて。こう声を掛けてくれたんです。

「夢を実現してみないか」

そこから本当に人生が180度めちゃくちゃ変わりました。夢をもつこと、人に伝えることの重要さを知って、どんなに厳しい状況でも諦めなければつながるんだって。被災地にもそんな夢パワーを届けたいと思ったんです。

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だれかにポジティブな影響を与えられる人になりたい

わたしの人生の目標と言いますか……。こういう人になりたいというのが、「だれかに良い影響を与えられる人」。

いまは大好きだったSPINNSをやめて、次のステップに向けてフリーになったんですけど、わたしが作る洋服を楽しみにしてくれている人もいると思います。今後は自分でブランドを立ち上げたいと考えているので、もうしばらく待っていてください。

でもわたしはファッションだからファッション、音楽が好きだから音楽、と限定するのではなく。今後は「やすだちひろの人生」としてポジティブなメッセージを伝え続けていきたいです。みんないつも応援ありがとう。どうぞこれからもよろしくお願いします。

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オマケ:やすだちひろさんに聞いたTシャツを着こなすコツ
  • ボトムスにデニムを選べば何とでも好相性。
  • コーデのカラーリングに迷ったらモノトーンを合わせて。
  • Tシャツの丈感が中途半端なときはボトムスにイン。
  • 今年っぽく見せつつ着こなしの幅を広げるならロンパースと合わせるのもアリ。

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